LGBT当事者orアライによるレポート。今回は対物性愛者に関してです。

LGBTという枠からは外れるかもしれませんが、今回は、特徴的な恋愛観をもった人達「対物性愛者」の人達を紹介します。

対物性愛とは

人間や動物などの生命があるものではなく、建物や物に愛情を抱き、性的興奮も感じる1つの恋愛価値観のことです。
虐待を受けた経験や、性的暴行を受けたことがあったり、人間関係で上手くいかなくて人と関わらなくなるようになった結果、物に愛情を抱くようになったりします。
その対象は、車、塔、オルガンなど多岐に渡ります。現在精神医学会などでは認知されていませんが、世界で40人ほどいるとされています。今回は世界でもあまり例を見ない対物性愛者の方を複数人紹介したいと思います。

ベルリンの壁と結婚した女性

スウェーデン出身のエイヤ=リータ・エクレフ=ベルリナー=マウアーさんは「対物性愛」に関して最初に公表した人とされています。
彼女は小さいときにベルリンの壁をテレビで見て以来、壁に恋をしてしまい、ベルリンの壁に何度か訪れたのちに、1979年に「結婚」しました。
結婚した後は、自らをドイツ語でベルリンの壁を意味する「Berliner-Mauer」と名乗り暮らしていたのですが、1989年にベルリンの壁が崩壊した際に二人の愛も崩壊しました。
ドイツ国民が喜びに沸く中、彼女だけは「夫の死」を悼んで悲しみに暮れていたそうです。

エッフェル塔と結婚した女性

アメリカ人のエリカ・ラ・トゥール・エッフェルさんは約3年間の「交際」の末、2007年にエッフェル塔と結婚しました。
初恋の相手はランスという「弓矢」に恋をして、その後世界トップクラスのアーチャーとなったほどです。その次に恋をしたのはドイツ・ベルリンの壁で、壁の破片をベッドルームに持ち込んで、関係を持つに至ったらしいです。
ただエリカさんが永遠の愛を誓った相手はエッフェル塔でした。法的手続きも行い、正式に結婚しました。

遊園地のアトラクションと結婚する予定の女性

アメリカニューヨーク州在住のエイミー・ウルフさんは宇宙船の模型、ツイン・タワー、教会のオルガンや手すりなど、複数の物と交際しています。
中でも最も愛を注いでいるのは、アメリカペンシルバニア州の遊園地にある“千夜一夜物語”というアトラクションです。過去10年間で“千夜一夜物語”に乗った回数は3000回にのぼり、現在州に結婚が認めてもらうように申請中だそうです。

ゲームキャラクターと結婚した日本人男性

「Sal9000」というハンドルネームで知られる日本人男性が、ニンテンドーDSの恋愛ゲーム「ラブ・プラス」のキャラクター姉ヶ崎寧々と結婚しました。
グアムで正式な結婚式も挙げて、日本でも披露宴を開催しました。披露宴ではふたりの馴れ初めを描いたスライドショーや、新郎新婦のキスなどが披露されました。披露宴の様子は動画配信サイト、ニコニコ動画で生放送されたようです。

この他にも対物性愛者の方はいますが、どの方も自分が対物性愛者であることに恥じる様子もなく非常に堂々としています。結婚式も行うぐらいですから社会に発信する事も恐れていません。LGBTとは事情が異なると思いますが、LGBTの方もこのように堂々と恋愛をできる日がくるといいですね。