10月8日(土)にベルサール三田(東京都港区)で開催された「RAINBOW CROSSING TOKYO」に取材に伺いました!

RAINBOW CROSSING TOKYOってどんなイベント?

RAINBOW CROSSING TOKYO は、LGBT施策に取り組む企業12社とLGBT学生が集う日本初のワークエキスポです。
主催は、「LGBT成人式」でもおなじみの、特定非営利活動法人ReBit(http://rebitlgbt.org/)さん。
当日は530人(学生/社会人380人 、企業74社150人)が来場し、大盛況となりました。

RAINBOW CROSSING TOKYO
2016年10月8日(土)
第一部(10:45〜12:45)、第二部(14:30〜19:30)
http://lgbtcareer.org/rainbowcrossing/

それでは当日の様子をレポートします!

第一部 CROSSING FOR COMPANIES

第一部は企業担当者向けのイベントです。
「職場のLGBT」「ダイバーシティの視点からLGBTについて考える」をテーマにしたパネルディスカッションや、参加者同士で感想を話し合うグループワークが行われました。

パネルディスカッション①「職場のLGBT」

LGBT当事者の方が登壇するパネルディスカッション①では、働く上でのセクシュアリティに関するトークが行われました。

Q. 働く上で困ることは?

「(前職ではゲイであることをカミングアウトしていなかったため)コミュニケーションの一環として恋愛の話をふられることもあって困りました。
キャバクラに誘われることもあって、
断ったら昇進に影響するかも…と思い、困りました」

「勤務中に病院に運ばれたことがありました。
当時は会社にパートナーがいることを話していなかったので、パートナーに連絡が行かず、不安に思いました」

Q.働く上でうれしかったことは?

「フロリダ銃乱射事件(同性愛者向けナイトクラブで起こった銃乱射事件。容疑者を含む50名が亡くなった)が起こったとき、上司や同僚が大丈夫か?と声をかけてくれました。
それだけでなく、私のパートナーや、私の親の心配もしてくれました」

「取引先の人に男女どちらなの?と聞かれたときに、同行していた先輩が「一人の営業として扱ってください」と言ってくれ、とても励まされました」

 

登壇された方々がおっしゃっていた「LGBT当事者の働きやすさには、アライの存在が大きく影響する」という言葉が印象的でした。

トランスジェンダーの当事者の方は、「職場には誰でもトイレがないので不便なことはあるけれど、同僚が理解してくれていることで励まされることも多い」と話していました。

パネルディスカッション②「ダイバーシティの視点からLGBTについて考える」

LGBTの取り組みを行う企業によるパネルディスカッション②では、ダイバーシティについてのトークでした。

登壇企業(順不同)
ギャップジャパン株式会社、日本電気株式会社(NEC)、LGBTファイナンス、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社、野村證券株式会社

各社取り組み内容は様々ですが、共通していたのは「LGBT当事者を特別視していない」ということです。

社員それぞれの個性が活きる職場にするためにダイバーシティを推進しており、その個性の中のひとつとしてLGBT当事者を捉えていました。

そのため、LGBT当事者だけでなく、あらゆる人にとっても働きやすい会社なのではないか、と感じることが多かったです。

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第二部 CROSSING FOR LGBTAs

第二部は就活生、学生、社会人向けに、講演会とパネルディスカッションと、企業ブースが同時進行されました。

パネルディスカッション

第二部のパネルディスカッションは、LGBT当事者の方が登壇する会、LGBTに関する取り組みを行う企業が登壇する会の2回行われました。

どちらの会も大盛況で、立ち見も出る程。最後の質疑応答コーナーでは参加者から質問もたくさん出ていました。

LGBT当事者の方が登壇された会から、2つのトークテーマをピックアップしてご紹介します!

Q.仕事を選ぶ上で大切にしていることは?

株式会社資生堂で働く中住純也さんは、大学卒業後は派遣社員として働いていたそうです。その後海外での勤務を経験し、セクシュアリティに関係なく自分らしく働くことを大切にするようになりました。
「今は自分のやりたいことで仕事を選ぶようになった」と話されていました。

その他の登壇者の方々も「自分のやりたいこと」を軸に仕事を選んだと話されていました。

最後にReBitの代表理事、薬師実芳さんより、
「セクシュアリティを理由に自分で自分の選択肢を狭めてしまいがちですが、可能性はたくさんあるのだから、本当に自分のやりたいこと、自分の人生をどうしたいかで仕事を選ぶことが大切ですね」というお話がありました。

Q.職場でどんな働き方をしていますか?

この質問では、職場でのカミングアウトについての話題にもなりました。

カミングアウトしている方、しているけれど一部の人(上司や同じチームの人)にだけしている方、採用面接でカミングアウトした方、入社から何年も経ってからカミングアウトした方など、様々でした。

職場で必ずしもカミングアウトしなければいけないわけではないこと、カミングアウトに関しては、本当に人それぞれで、いろんな働き方があることを知れました。]

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講演会エリア

講演会登壇企業(順不同)
野村證券株式会社、ギャップジャパン株式会社、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社、グーグル株式会社、LGBTファイナンス、日本電気株式会社(NEC)

講演会の内容は、2社をピックアップしてご紹介します!

日本電気株式会社(NEC)
日系企業よりも外資系企業の方がLGBTフレンドリーが進んでいるイメージがあり、日系企業ではまだまだLGBT当事者は働きにくいのでは?と考える方も多いのではないでしょうか。

ですが、NECさんは日系企業だから難しいことはないとおっしゃっており、実際に様々な取り組みを行っています。

取り組み内容の一部
・採用面接でLGBT応募者を適切に面接するよう注意喚起
・社内勉強会の実施
・社内に掲示しているハラスメント禁止ポスターにLGBTに関する文言を追加
・相談窓口の明確化

ギャップジャパン株式会社
OUT IN JAPAN のスポンサーや、TOKYO RAINBOW PRIDEの協賛も行っているギャップジャパンさん。
世界的にGAP=LGBTフレンドリーというイメージがもたれています。

創業時より多様性を重んじる社風であったため、以前からLGBT当事者に対しても偏見なく個性として受け入れる文化があるようです。

LGBT関連イベントへの協賛だけでなく、店舗では虹色のショッパーを配布したり、WEBマガジンでLGBT当事者の座談会を発信したりと、様々な活動をされています。

ブースエリア

ブース出展企業(順不同)
LGBTファイナンス、野村證券株式会社、グーグル株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社、アクセンチュア株式会社、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社、日本電気株式会社、株式会社LITALICO、NTTグループ、日本航空株式会社、株式会社資生堂、ギャップジャパン株式会社

各社のブースでは、LGBTに関する取り組みのほか、理念や事業内容、社風といった企業情報も紹介されていました。

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最後に

今回のイベントでは、これから社会に出る学生さんもたくさん参加されていました。
LGBTフレンドリー企業がどんな取り組みをしているのか、LGBT当事者の社会人はどんな働き方をしているのかを知ることができ、今後の就職活動にも役立つ内容だったのではと思います。