セクシュアルマイノリティ/アライによるレポートシリーズ。今回は、ユーロプライドで披露されたドレスの話題です。

“LGBTの命”を伝えるドレス

LGBTコミュニティが現在直面する“命を脅かす問題”について啓発するため、72カ国の国旗から1つのドレスが作られました。このドレスは、世界中で同性愛が禁じられている72の国の国旗で作られています。

また、この内の12か国では、同性愛者は死刑にされる可能性もあります。

例えばイランでは同性愛者は死刑になってしまいます。イラン・イスラーム共和国の刑法では、姦通や同性愛について死刑に処することが要求されているからです。

1979年のイランにおけるイスラム革命以来、4000人以上の同性愛者が処刑されたと推計されています。そのため、イランでは同性愛者が相次いで亡命を試みる人たちが多くいます。これは、同性愛が禁止する国にも同性愛者がいることが驚くべきことではなく、当たり前であることを示しているのです。

今回、オランダのデザイナーのマティス・ヴァン・ベルゲン氏とアーティストのオエリ・ヴァン・ウォエツィキ氏が共同で、アムステルダムで開催されたユーロプライドでこの政治的なメッセージ性の強いドレスを発表しました。そのドレスが美しい写真として撮影されました。

「この大きなドレスを着ているのは、私です」と、モデルのバレンティン・デ・ハイフ氏がInstagramに投稿しました。

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参照 https://www.instagram.com/valentijndehingh/

オランダ出身の写真家で映画監督のピーテル・ヘンケット氏は、ユーロプライドが終わった後に、このドレスの写真に関する力強いメッセージをInstagramにコメントしました。

「同性愛者に対する規制が撤廃された国の国旗は、レインボーフラッグに変わっていくことになっています。このドレスがすぐにでも、全てレインボーフラッグのパッチワークのドレスになることを祈りましょう!」

まとめ

この一つの美しいドレスに世界中の同性愛者たちの悲痛なメッセージが込められていると思うと感慨深いと思いました。

この写真はInstagramで拡散され話題になっていますが、SNSを通じて呼びかけていくことは若い世代にも発信することができるので、効果的な手法だと思いました。

私たちの住む日本では同性愛者が死刑にこそならないものの、未だに偏見や差別は根深く残っています。世界中の誰もが、誰のことを愛してもいいのであってそれで命を奪われる意味はないと思います。

このドレスが世界中に拡散されて同性愛者に対する規制が早く撤廃されることを望みます。