LGBT当事者、アライによるレポートシリーズ。 今回はカミングアウトのきっかけです。

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私は、家族や友人知人など、周りにいるほとんどの人にカミングアウトしています。
なぜカミングアウトしようと思ったのか、きっかけはTOKYO RAINBOW PRIDE2016でした。

それまでの私は、自分のセクシュアリティを堂々と言えるような勇気を持った人ではありませんでした。
確実に受け入れてくれるであろう人だけにカミングアウトをしていたので、私のセクシュアリティを知る人はほんのわずかでした。
恐らく多くのセクシュアルマイノリティの方が、当時の私のように「言えない状態」にあるのだと思います。

しかし私は、TOKYO RAINBOW PRIDE2016のステージをみたことで、考えが変わりました。

様々なセクシュアリティの人々が何も恐れず人前に出て輝いていました。
中でも私と同じFTMの出演者はかなり勇気のいるパフォーマンスをしていました。そんな彼が発したメッセージが「今変われ」でした。

その時初めて、「私は独りじゃないんだ」と心から思うことができました。
当事者が当事者に励まされることがこんなにも心強いものだとは思いもしませんでした。

「自分もあの人みたいになりたい」と思い、私はその日の帰りに自分のセクシュアリティと考えに考え抜いた想いを文章にしてTwitterで拡散しました。

今までは人前を恐れていたけれど、もう嫌われたって仲間をみつけられたから大丈夫なのだと心から思うことができた結果です。

Twitterでの私の発言に、嫌なことを言う人はいませんでした。

むしろ私の予想を超えた温かい反応が多く返ってきました。

多くの人々から受け入れられた私は、今では病院でLGBT関連の講演会をしたり、大学で初のLGBTサークルを設立しています。
私は「自分でいていいんだ」と思うことができたからクリエイティブになることができました。

次に私が目指すのは、あのステージの上で応援してくれた憧れの人のように、自分も人前に出るセクシュアルマイノリティにとして、今後は多くの人から憧れを持ってもらえる存在になることです。