LGBT当事者&アライによるレポートシリーズ。今回はLGBTという言葉についてです。

LGBTという言葉が広まりつつありますが、この言葉が持つ意味とはなんでしょうか。
ストレートに考えるとL(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシャル)T(トランスジェンダー)の省略ですが、ではそれ以外のセクシャルマイノリティの人は含まれていないのか?という問題になります。

IS(インターセックス)やアセクシャル、クエスチョニングなどLGBT以外にもセクシャルマイノリティの方は多く存在します。
LGBTという枠組みを作ってしまっていることは、こうした人々が排除される形になってしまうのではないかという問題があります。

LGBTと名乗ることでセクシャルマイノリティ内部にさらなるマイノリティを生んでしまう可能性もあります。
時に、LGBTsやLGBTIQなどその他について表記する場合もありますが、あまり見慣れません。
さらに私個人で思うことはLGBとTでは抱える問題に大きな差があると思います。

LGBの場合、性的指向の話になってきます。
パートナーシップ制度の利用や職場でのカミングアウトに関する問題、プライベート(特に恋愛や結婚)での悩みが多いと思います。

Tの場合、性の認識の話になってきます。
職場での性の扱い(服装や通称名の使用)が主になると思います。LGBTに限らず、セクシャルマイノリティ当事者が抱える問題は様々であり、一概にまとめていいものではないように感じます。

そもそもLGBTという言葉は1990年代にアメリカで生まれました。
初めはGLBやLGBといった呼ばれ方でした。そして90年代にはいり、Tが加えられました。

もともとはセクシャルマイノリティと名乗っていたが、それは「よくわからない性の人々」に対する他者からの呼び名とされていた。

そこにゲイ、それからレズビアンが主体的に名乗りを上げ始めました。
その後、バイセクシャル、トランスジェンダーの存在も学問的に判明しましました。個人の性の問題とせず、人々の情報を集め、学問に昇華し、丁寧に違いを分析し、名前を付けていくという作業を米国社会では繰り返してきました。
そして、90年代のエイズ問題を機に、「バラバラではいけない。ともに活動をしよう。」と連帯しLGBTという表し方になった歴史があります。

つまり、私たちは言葉が生まれた順序や要因を知らずにLGBTという言葉を使っているのです。
言葉を使う上で、広めるうえで、この事実を知っているかどうかで言葉のとらえ方が変化してくると思います。広める意味で存在した言葉が、現在では当事者間に格差を生み、新たに問題を与えています。

個人的にはLGBTという言葉が廃れ、セクシャルマイノリティついて偏見のない社会が生まれることが一番良いと思います。まだまだ、誰しもが知っている分野ではないですが、これからの政府や企業の取り組みによって一個性として認められるのではないでしょうか。