LGBT当事者orアライによるレポート。今回は教育現場でのLGBTについてです。

幼稚園生の事例

ある小さな男の子が体の性は男なのですが、心の性が女である子供の事例を紹介します。
その子供のお父さんは男の子であるため、息子と一緒にキャッチボールをしたり、男の子用のおもちゃを買ってあげたりして‘男の子’として接していました。

しかし突然ある日、一緒におもちゃを買いに行ったときに、泣き出してしまい、女の子が好きなかわいいものが好きだと言い出したのです。お父さんはびっくりしたと同時に、自分が今まで子供に傷をつけていたのだと深く反省した瞬間だったそうです。それと同時に幼稚園で「くん」付けから全員に対して、「ちゃん」付けにすることを幼稚園側と話し合い決めたそうです。

小学校におけるLGBT授業

私が小学生だった10年以上前では、LGBTという言葉は聞いたことはなく、それに関する授業も受けたことはありません。
4年ほど前に、福岡県の小学校で6年生の道徳の授業で「自分らしく生きること」をテーマにした公開授業が行われました。これは実際に当事者の方が講師となって、自身の経験を基に語りました。
その結果児童が自分のことを肯定的にとらえて、他人をしっかりと理解しようとする児童が増えたと担任の先生は述べました。
さらに教員でも性の多様性について深く考えるきっかけになったと話していました。しかし多くの小学校現場では依然として偏見を持っている先生が多いため、まずはセミナーなどに参加して教員の勉強会を行う必要性があります。
そしてそこで学んだことを子供たちに教えて、早い段階から子供たちに理解させることが重要になってきます。

中学校での取り組み

性的マイノリティーの人たちが自分の性や恋愛対象を自覚するのは早くて小学校の段階ですが、思春期に入った中学校の段階で自覚する人が多いようです。
性的マイノリティ―の方が学校生活においていじめを受けたのは全体の68パーセントにまでのぼります。そこで小学校と同じようにまず教員からの理解を得るために、LGBTに関する教材を中学校の教員向けに無料で配布を開始したり、「誰でもトイレ」を設置したり、まだ実現はしていませんが、今後男女の制服を同じものへ変更することを検討するなどが行われています。

また、ある学校では文化祭で、3年生がLGBTについての自作の劇をおこなっていますが、生徒からの不満や反発はほとんどありません。
むしろ小中学生のほうが受け入れも柔軟で早く、生徒たちが進んでやっているそうです。その事例からもやはり小中学校における教員のLGBTの理解と、早い段階での教育がますます大切になっていきます。