就活時、業界を問わず、多くの企業の選考で聞かれる「学生時代に頑張ったこと」。LGBTの就活生の中には、LGBTに関するボランティア活動等に励んでいた方も多いのではないでしょうか?

「LGBTに関するボランティア活動について話すことで、カミングアウトに繋がらないか心配…」「貴重な面接の時間が、セクシュアリティの説明の時間になってしまうかもしれない…」「LGBTに理解のない企業だったらどうしよう…」と不安に思う方も多いです。

前編では、就活時、LGBTに関する活動を話していたというLGBT就活経験者に聞いたお話でした。後編では、LGBTに関する活動の話をしなかった就活生の体験談についてお伝えします。

LGBT関連のボランティア活動の話をしなかった就活生の例

K大学2017年3月卒業 Yさん(ゲイ)

大手企業を中心に就活を進めていたため、ほとんどの企業がグループ面接からのスタートでした。そのため、一人の持ち時間は15分程度。その中でLGBTとは何か?という説明をするのはもったいないと思い、LGBTに関する活動はしていたものの、面接の場では一切話をしませんでした。また、入社してからもゲイであることは隠しておこうと決めていたので、別の話題を考え、話していました。

自分がその会社でどんな風に働いていきたいかによって、就活の面接時などにカミングアウトするかどうかは変わってくるのかな?と思います。

C大学2017年卒業 Sさん(MTF)

私は、改名も性別適合手術も終え、戸籍も変えていて、学生時代も女性として生活していました。学生時代に最も頑張ったことは大学を2年休学し、手術費用をためて、在学中にトランスをしたことでした。

しかし、面接時にMTFであることを伝えることで、逆にLGBTというラべリングをされてしまうことが怖いと感じ、話をしませんでした。学生時代に頑張ったことでもあり、かつ、休学というブランクは面接官に質問をされやすく、とても困りました。

私の過去を知っている親しい友人やLGBT専門の就活支援会社のキャリアアドバイザーに相談し、手術費用をためていた休学の2年間については、学費をためていたことにして乗り切りました。

結果、第一希望だった大手美容メーカーに就職しました。就活は大成功に終わったと思っています。働いている現在も男性として生まれたことはだれにも話していません。

 

人事部や採用担当者、面接官にLGBT研修やセミナーを実施しているフレンドリー企業もあります。就活時に出会う面接官の対応は、その企業の実際の社風を知るための判断材料になり得ます。

一方、個人差はありますが、誰にもカミングアウトをしないと心に決めている就活生の場合、話し方を少し工夫することで、カミングアウトに繋がらないように話すことも現実的には可能です。

どうしたらいいか一人で考えるのが不安…という方は、信頼できる友人やLGBT専門の就活相談機関に相談してみるのも1つの方法です。