LGBTフレンドリー企業への就職を希望する割合が比較的高いトランスジェンダー就活生。その中でも今回は2018卒の就活を経験したFTMの先輩3名の座談会の様子をご紹介します。

Aさん(FTMトランスジェンダー)…私立大学(東京)文学部。ホルモン治療、手術済み。
Bさん(FTMトランスジェンダー)…国公立大学(東京)社会学部。未治療。
Cさん(FTMトランスジェンダー)…私立大学(大阪)経済学部。未治療。

Q.就活開始時にFTMであるというカミングアウトをしましたか?

Aさん・・・私の場合は、早く男性になりたくて大学時代に治療を進めていました。見た目も男性っぽくなっているので、むしろカミングアウトをしないと企業さんも混乱するような状況でした。なので、最初からカミングアウト前提で就活をしました。

Bさん・・・私は未治療ですし、家族はもちろん、周りの友人にもFTMということはほとんどカミングアウトをしていませんでした。たぶん母親はうっすら気付いているかもしれないですが、それでもFTMという言葉は知らないかもしれないです。そんな状況なので、女性として就活をするしかないかと思い、女性用のリクルートスーツで就活をスタートしました。

Cさん・・・私も未治療です。親しい友人にはFTMであるということは説明していたし、その友人たちは理解してくれています。ただ全面的にカミングアウトをするのはちょっと怖かったし、一方で女性用のスーツはやはり抵抗があったので、服装自由の企業とかを選んで就活をしていこうと思っていました。

Q.実際の就活においてカミングアウトに関してどのような経験をしましたか?

Aさん・・・私は、受けた企業全部にFTMであるとカミングアウトをしました。履歴書やES(エントリーシート)にもFTMであるということを書きました。書類で落ちた企業はたくさんあるのですが、FTMが原因かどうかはわかりません。逆に面接まで行った企業は、セクシュアリティのことは一応、わかっているのでカミングアウトの不安はなかったですが、セクシュアリティに関しては面接でいろいろ聞かれました。

Bさん・・・女性としての就活なのでカミングアウトはしていません。ただ説明会や面接の中では、“女性として”の将来像を説明されたり聞かれたりしました。そういう中で、やはり女性として仕事をしていくのは厳しいのかも、という気持ちになりました。

Cさん・・・選考の最初はカミングアウトはしませんでした。ただ面接が進んでいく中で、理解してくれそう、と感じた人事の方(2社)にはカミングアウトをしてみました。カミングアウトをした企業の人事の人は、少し驚いていましたが、理解はしてくれた気がします。ただその2社は両方とも落ちてしまいました。最初はセクシュアリティのせいで落ちた気もしていたのですが、あとで考えてみると服装自由が企業選びの軸たったので、最終的に入社したい!という気持ちが伝わらなかったというか、あまりなかったのかもしれません。

 

FTM就活生による座談会の前編をご紹介しました。今回はカミングアウトということをテーマにしました。カミングアウトをしたほうがいいのか、するとしたらいつのタイミングがいいのか?というのは難しいです。

就職後に男性として働きたいFTM就活生であれば、どこかでカミングアウトを必須になります。その場合は、一般的には早めに伝えたほうが結局はうまくいくケースが多いようです。