カミングアウトをして就活をすべきか、隠しておくべきか、迷っているLGBT就活生は多いです。

トイレや服装など、ハード面での悩みも多いトランスジェンダーの就活生の中にも、「自認する性別のスーツを着て面接に行っても大丈夫なのか、、、」「困った顔をされないか、、、」と不安な気持ちが強く、自分らしく働くことを諦めている人もいるかもしれません。

今回は、カミングアウトをして就活をしていた社会人のOさん(FTM)に就活生当時のことをお話してもらいました。

就活の軸はなんでしたか?

就活を始めたばかりの頃の軸は、LGBTフレンドリー企業であることでした。やりたい仕事と言われてもピンとこなかったというのもあって、FTMであることを受け入れてくれる企業で福利厚生などある程度ちゃんとしているところであればいいなと思っていました。就活を始める前までは、働くことについてちゃんと考えたことがなく、FTMを受け入れてくれるところは少ないだろうから、受け入れてくれるところを見つけなくちゃという気持ちでいっぱいでしたね。

FTMだとカミングアウトをした理由は?

入社後の働き方を考えたとき、女性用の制服を着用したり、女性用のトイレを使用することには強い抵抗がありました。女性として内定を頂いても、入社後働いている中で我慢できずにカミングアウトする可能性が高いと思い、だったら最初から伝えよう決めました。

FTMだとカミングアウトしたときの面接官の反応は?

企業によって対応は違いましたが、思っていたよりもよかったです。

『できる配慮をしたいと思うので、入社にあたってまた相談をさせてください』ということでその場ではあまり深くは聞いてこない企業もあれば、希望を詳しく聞いてもらったうえで、『トイレは別企業も使うので、男性トイレをすぐに使う難しいかもしれないけど、別の階には誰でもトイレがあるから、そこでも大丈夫かな?』と今の時点でできることを教えてくれる企業もありました。『社内にはLGBTに理解のない社員もいるかもしれない。でも、何かあれば改善できるように努めるので相談してほしい』と言われた企業もありました。

現状を教えてくれたり、できることできないことを知れるのはよかったです。中には、LGBTに対して特別な対応はできないと言われたところも何社かありました。ネットでは『帰ってください』といわれたという意見があるのをみていたので、とても不安な気持ちでいたのですが、そこまで酷い仕打ちをうけたことはなかったです。

FTMだとカミングアウトした企業のその後の選考はどうでしたか?

自分がFTMであることが理由ではないと思うのですが、内定は1つもでませんでした。周りが内定を持ち始めた時期だったので、とても焦りました。自分の力だけでは内定をもらうことは難しいかもしれないと思い、そこで初めて、LGBT就活生の就活支援を行うNijiリクルーティングさんに相談をしました。

 

次回は、カミングアウトをして就活をしていたOさん(FTM)が内定を得るために行ったことや2019年卒のFTM就活生へのメッセージをお伝えします。