前回は、就活生時代は大手志向だったというKさん(ゲイ)の体験談をもとに、後悔しない就活を行うためのポイントをご紹介しました。

▼前回の記事はこちら
【LGBT就活ノウハウ】後悔しない就活を行うためのポイント~就活体験談~就活生時代は大手志向だったというKさん(ゲイ)の就活体験談

 今回は、社風や人間関係を重視して就職先を決めたBさん(FTM)の事例をもとに、後悔しない就職先を見つけるためのポイントをお伝えします。

社員の人柄で入社を決意したというBさん(FTM)の就活体験談

 FTMであることを理由に就活のスタートが遅れてしまったという中堅私立文系大学出身のBさん。周りの友人は理解のある人が多く、FTMであることをオープンにして大学生活を送っていましたが、就活時には「カミングアウトをしたら帰れと言われた」などの口コミをWEBサイトで見ていたこともあり、なかなか就活ができずにいました。

周りの就活生が就職先を決め、そろそろ就活をしないとマズイと焦り始めたBさんは、大学を卒業する4ヶ月前の12月から本格的に就活をスタートしました。就活の軸はただ1つで、FTMであることを理解し、男性としての勤務を認めてもらえるところでした。

大学卒業の1ヶ月前にあたる2月中旬頃、とある企業から内定をもらい、すぐに入社を決めました。そこは設立20年目、社員数は50名程で、携帯ショップのコンサルティング事業を行っている企業でした。

入社の決め手は社風や人事・社員の人柄でした。説明会参加時から人事・社員の人柄の良さやアットホームな社風を感じ、一緒に働きたいと思えたといいます。加えて、卒業間近だったこともあり、他の企業をみている余裕もなかったため、内定を頂いたその場で内定承諾をしたそうです。

入社後は、手続きの都合上、一部の人にはFTMであることもカミングアウトしたものの、男性のスーツを着用し、通称名も使用しながら、男性として勤務していました。入社前に感じたアットホーム社風や社員の人柄の良さは働き始めてからも変わりはありませんでした。FTMであるかどうかにかかわらず、人に優しい企業だったそうです。

就活のスタートは遅れたものの、無事に『FTMであることを理解し、男性としての勤務を認めてもらえること』という就活の軸にあった企業へ入社をしたBさん。社風もあたたかく、人柄のよい社員が多い企業でしたが、入社から3年目で転職をすることになりました。

 

次回は、アットホームで風通しのよい社風の企業で男性として働いていたBさん(FTM)が入社後3年目に転職をした理由と、Bさんの事例をもとに後悔しない就職先を見つけるためのポイントについてお伝えします。