前回は、社員の人柄で入社を決意したというBさん(FTM)の就活体験談【前編】についてご紹介をしました。

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【LGBT就活ノウハウ】後悔しない就活を行うためのポイント~社員の人柄で入社を決意したというBさん(FTM)の就活体験談【前編】

今回は、社員の人柄で入社を決意したというBさんが、就活時の希望通りの企業で働いていたにも関わらず、入社後3年目に転職をすることになった理由と、Bさんの事例をもとに後悔しない就職先を見つけるためのポイントについてお伝えします。

Bさん(FTM)の転職理由

転職理由は給与でした。入社前は給与についてはまったく気にしていなかったというBさん(FTM)ですが、3年近く働いても初任給からほとんど給与が上がらず、仕事に慣れてやりたいことが出てきた中で、給与(お金)の大切さに気が付いたと言います。

働きながらの性別移行を検討していたBさんは、給与から手術費用を貯めようと考えていました。ところが、2年半程働いていて昇給があったのは1度だけで月額3000円でした。

また、コンサルティングの仕事と聞いていましたが、実際は、携帯ショップに派遣され、販売員としての仕事がメインだったと言います。コンサルティングの業務を行っているのは、営業職として勤務している35名の社員のうち40代の中途社員数名と30代の新卒入社12年目の社員のみでした。販売員として働いている先輩社員の給与は、具体的な数字までは教えてもらえなかったそうですが、「現場に派遣されている形だから給与はなかなか伸びないよ」と言われたそうです。事実、年収アップを目的に転職をしていく社員も多く、Bさん自身も今の仕事で数年以内に年収アップをすることは難しいと考え、転職を決意しました。

現在は、接客経験を活かして、LGBTフレンドリーな飲食店へ転職をしました。実力が認められ、入社後1年で店長に抜擢をされ、活躍をしています。当時の年収と比べると150万円程上がったそうです。また、将来的にはエリア長や本社勤務のキャリアも用意されており、今後もキャリアアップが見込めることに魅力を感じているといいます。

先輩の就活体験談から学ぶ後悔しない就職先を見つけるためのポイント

最近の就活生は給与についてあまり気にしないという人も多いです。一方、転職エージェント各社が行っている退職理由ランキングをみると、給与面の不満が上位に入ってきています。

LGBT就活生の中には、「結婚や出産・育児など自分たちにはあまり関係のないライフイベントがあるからでは?」と思う人もいるかもしれませんが、実際には親の介護であったり、パートナーと暮らすためのマイホームの購入などで、年収UPを考える30代のLGBT転職希望者は大変多いです。Bさんと同様にFTMやMTFの人であれば、性別移行を検討する中で資金が必要になるという人もいるかもしれません。

後悔しない就活を行うためには、仕事とプライベートの将来的なイメージをしっかりと行うこと、また、そのために必要な年収や取得すべきスキル、働き方はどんなものなのか?などを計画することが大切です。

将来を考えてみても、イメージができないという就活生も多いです。理由は様々ですが、1つにはロールモデルを知らないからという可能性も考えられます。具体的な例を知るためにはOB・OG訪問を行ったり、キャリアアドバイザーと話をしたりしてみましょう。LGBTの社会人やLGBTの社会人のロールモデルを知っている人であれば、より有意義な時間を過ごせるかもしれません。社会人と交流することはキャリアプランやライフプランを考えるうえで非常に効果的です。