私は現在30代のゲイです。職場でのLGBTというテーマで、今回は私が職場でカミングアウトをした際に起こったことをお話ししたいと思います。

 

地方出身のゲイ会社員

東北の田舎で育った私は、大学進学を機に東京へ来て、現在、都内で営業職の会社員をしています。

昔は現在に比べてネットも発展していませんでしたし、情報を得る機会もあまりなく、自分がゲイだと自認したのは高校生になってからでした。

私たちの世代だとこれくらいが多いように思えますが、今の若い世代はきっともっとはやいですね。

昔からの友人にはゲイであることを伝えていますが、家族にはカミングアウトしていません。実家へ帰るのも年に2回ほどになってしまいましたし、こっちに住んでいる限り知られることもありません。

 

就活ではカミングアウトをせず

 今の企業には大学3年生のときに就活をして入社しました。説明会や面接の場面でも、ゲイであることは一切伝えませんでした。

LGBTという言葉もなかったですし、就活の面接でカミングアウトきかれることもありませんし、こちらから言うという発想すらなかったですね。

ゲイ以外の人と同じように就活をし、同じように入社しました。

 

カミングアウトしてから上司の態度が急変

新卒で入社してからも新入社員研修も含めて、当時はLGBTに関連する研修やセミナーなどもなく、当然同性パートナーシップ制度などもありませんでした。

そんな中で特にカミングアウトする機会もなく、働いていました。

 

カミングアウトしたときのことは、正直よく覚えていません。
後から同期にきいた情報だと、その日は飲み会で私も周りも相当酔っぱらっていました。

当時私たちの部署の上司だった40代の先輩が、飲み会後にキャバクラなど夜の店に行くのが好きな人で、その人のいる飲み会だと私たち新人は毎回のように連れて行かれていました。
私は行きたくはなかったですが、その場の流れもあり、着いて行っていました。しかし、その日の私はなぜか気分が乗らなかったようで、キャバクラに私たちを連れて行こうとする上司に対して、

「私帰ります、ゲイなんで興味ありません、失礼します!」と言って帰ろうとしたそうです。

それから上司はふてくされ、同期は一緒に店へ行ったそうですが、ずっと私の愚痴を言っていたそうです。
それまでは上司は仕事上親切な方だったのですが、それ以降は私に対して嫌味を言うことが増え、明らかに同期と私の扱いが変わりました。

同期は私がゲイということを知ってからも特に気にせず、ずっと味方をしてくれていたのですが、あの時同期がいなかったら退職していたかもしれないと思うほど、当時は精神的に辛かったのを覚えています。

ゲイとカミングアウトして働いてみて

以上の体験はもう10年ほど前の話で、上司はその後別の支店へ異動になって、私は現在も同じ部署で働いています。

今でも、周りの同僚や上司の中で信頼できそうな人にはカミングアウトをして働いています。全員が理解をしてくれるわけではないですが、理解してくれる人は最近、増えてきたように感じます。

就活当時は、仕事を探す際にカミングアウトをすることや、LGBTフレンドリーな企業という概念すらありませんでしたから、時代は大きく変わったのだなあと思います。

働く上でカミングアウトをするかしないかはそれぞれですし、LGBTフレンドリーな企業がすべていい企業とも限らないと思います。

しかしLGBTフレンドリーな企業を探せる今の時代は、羨ましいなと思ってしまいます。

就職や転職は私が偉そうなことを言える立場ではありませんが、貴重な機会、いろんな人に相談して後悔しないように行ってくださいね!