株式会社Nijiリクルーティングではこれまで2000人以上のLGBT当事者のかたの就活や転職の相談を受けております。

その中で、今回はFTMトランスジェンダーの当事者の就活や転職、求人企業に対する考え方のアンケート結果をご紹介します。

就活の相談が一番多いのがFTM

就活時の相談に関してLGBTの中で一番多いセクシュアリティはFTMトランスジェンダーです。全体の40%を占めており、2番目のゲイと比較してもかなり大きい数字になっています。

これはFTMトランスジェンダーの就活生は、就活の選考時にカミングアウトをしたい(せざるを得ない)ケースが他のセクシュアリティに比べて高いからだと思われます。結果として就活時にLGBTへの理解のあるフレンドリー企業を探していることが多くなります。

一方で、一度就職したあとの転職時となるとFTMトランスジェンダーの割合は26%とゲイに次いで2番目になります。FTM転職希望者の転職理由としては、セクシュアリティに関することは32%と転職理由の中では2番目で、他のセクシュアリティと比べてもそれほど高い数値にはなっていません。

就活時にはセクシュアリティをオープンにせずに就職し、その後、働く中でよりLGBTに理解のある職場で働きたいと思う人も多いですが、セクシュアリティの問題とは関係なく仕事内容やキャリアアップという視点で転職を考える人も多いです。

LGBTフレンドリー企業をもとめるFTMトランスジェンダー

LGBTの中でもFTM、MTFのトランスジェンダーは、求人企業にLGBTフレンドリーを求める割合は非常に高いです。

またカミングアウトをすると考えているFTMの転職希望者は40%と、これも高い数値になっています。求人企業の職場環境(風土)がよければカミングアウトをするという人と合わせると83%の人が転職時にカミングアウト考えています。

FTMが求人企業に求めるのはトイレ服装と研修

FTMトランスジェンダーが、求人企業に求める社内の制度は、1番目がトイレや服装の配慮で31%、次にLGBT研修の実施が28%、LGBT専用の社内相談窓口が22%で3番目となっています。

自認する性でのトイレの利用や服装の配慮への要望は強く、それを最重要項目として求人企業を探すFTMのかたも多いです。

トイレや服装は物理的な問題や他の社員の意識の問題もあり、LGBTフレンドリー企業であってもFTMの方の要望にどこまで応えられるかは各社苦慮している状況です。

LGBTへの配慮といった場合にトイレや服装を一番に考える求人企業も多いです。ただ実際には、他の社員の意識と同時に、社外のお客様と接するような職種であれば外部の人の反応も、企業としては意識をして対応を考えているケースが多いです。

 

LGBTフレンドリー企業への転職を考える場合には、FTMトランスジェンダーとして率直に自分の希望を伝えて、何をどこまでできるかを相談することをおすすめします。