LGBT就活生や転職希望者の中には、LGBTというセクシュアリティを理由に「私は営業職は向かないんです。。。」という人も多くいます。

それは本当でしょうか?

実際に営業職として活躍しているLGBT当事者もたくさんいます。実際に営業職として働くLGBT当事者の声と本当に営業職がLGBTには向かないのかを、ご紹介します。

Aさん営業職(法人ルート営業)。トランスジェンダー(FTM)の事例

Aさんはトランスジェンダー(FTM)の25歳です。法人向けにルート営業をやっています。Aさんは職場ではトランスジェンダー(FTM)であることをカミングアウトし、男性として働いています。男性のスーツを着用して、男性らしい通称名をつかって営業先に訪問しています。

ただAさんはまだホルモン治療を始めたばかりなのもあり、まだ声もそれほど低くなっていないので、営業先では担当者によっては、怪訝な顔をされることがあるそうです。

「女性ですか?」と聞かれたこともあるそうです。

そのように聞かれたり怪訝な顔をされたりすることは、今はかなり慣れたけれど最初はかなり抵抗があったそうです。あとは治療をすすめてより男性らしく見えるように、と努力をしているそうです。

Bさん営業職(法人新規営業)。トランスジェンダー(FTM)の事例

Bさんはトランスジェンダー(FTM)の31歳です。法人向け新規営業をやっています。

Bさんは職場では当初は女性として働いていました。3年ほど働いたところでトランスジェンダー(FTM)であり、性別移行を考えていることをカミングアウトしました。上司も人事も理解を示してくれて、今はトランスジェンダー(FTM)として働いています。

営業は男性スーツを着用して企業を訪問します。基本的に新規なので、初めて会う人ばかりです。その中には「女性ですか?」と聞いてくる企業もあります。

Bさんは、「女性ですか?」と聞かれたり、怪訝な表情で何か言いたそうな場合には自分からトランスジェンダー(FTM)であることを伝えるそうです。

伝えると、物珍しいという反応もあれば、やんわりと拒絶されることもある一方で、逆にちゃんと商品の話を聞いてくれたり、覚えてもらえてまた提案の機会をもらえることもあるそうです。

 

LGBTの中でも特にトランスジェンダーの当事者は、外見(パス度)によって営業先から何か言われることもあります。

AさんもBさんも仕事をしていてトランスジェンダー(FTM)というセクシュアリティを理由に嫌な思いをしたことがあるのは事実です。Aさんはルート営業だからこそ時間の経過とともに顧客企業と関係を築いてストレスを感じず一人の営業職として仕事ができるようになりました。

Bさんは自分のセクシュアリティを隠すことなく伝えることで、理解してくれる相手をみつけて、仕事上の成果だけでなく、よりよい人間関係作りができています。

LGBT就活生とともに、営業職に不安を感じる転職希望者は営業未経験の人が多いです。一方で営業を何年も経験しているLGBT当事者の中には、仕事の中でセクシュアリティに関連するストレスを感じず、営業職としてのやりがいを感じている人もいます。