LGBTフレンドリー企業へ就職したいと考えるLGBT当事者は就活生から20代の若手、30代のキャリア層と幅広いです。

ただ実際にどのような転職活動をして、LGBTフレンドリー企業でどのように働いているのかがなかなか見えにくいのが現状です。

今回は、LGBTの中でもMTFトランスジェンダーKさんの転職体験談をお送りします。

LGBT転職希望者Kさん(MTFトランスジェンダー)の場合

私は34歳のITエンジニアです。トランスジェンダーかなと自認したのは数年前です。

前職は上場している大企業でした。最近は、LGBTフレンドリーということで、LGBT研修やLGBTを差別しないと就業規則を変えたりしていました。

私は自分がトランスジェンダーだと自認してからは、女性として生きていきたいという気持ちがどんどん強くなり、このままセクシュアリティを隠して働き続けるのは精神的に無理になりました。

会社としてはLGBT取り組みを進めようとしてはいましたが、実際の現場では、そんなには変わらないし、とても自分がトランスジェンダーだと言える雰囲気ではなかったです。

私の場合は、当時はまだホルモンを始めたばかりで外見的にはほぼ男性でした。この状態で女性として働くことが可能なのか?不安は大きかったですが、LGBT専門のエージェントに相談をしました。

LGBTフレンドリーな求人を探す

トランスジェンダーというセクシュアリティの問題で転職をするのだから、転職先に求めるもので一番大切なのはLGBTフレンドリー企業ということでした。

エージェントでは私の経験とスキルを考慮して、スキルが生かせる求人を紹介してくれました。全部で8社紹介してもらいましたが、結局内定をもらえたのは最後の1社でした。

面接では全ての企業でカミングアウトをしていました。ただどの企業もよくわかっていて、セクシュアリティのことは面接の場ではほとんど話題になりませんでした。私のこれまでのスキルや経験を聞かれていたので、落ちた7社はセクシュアリティが原因ではないと思います。

最終的には内定をもらった企業にそのまま転職をしたのですが、改めて今、考えてみると最初は、LGBTフレンドリー企業を探すことが一番になっていたから、内定がもらえなかった気もします。当たり前ですが転職なので私のセクシュアリティがどうこうではなく、スキルや経験が評価されるということに気づきました。LGBTフレンドリー企業かどうかは、仕事で貢献できることが大前提ですね。

 

MTFトランスジェンダーのKさん。実は内定までに半年ほどかかりました。34歳という即戦力が求められる年齢なので、Kさんのスキルと経験がその求人にマッチングするかどうかが企業側の採用ポイントになります。LGBTフレンドリーだから、という理由でその企業を選んでいると、面接ではなかなか最後まで行くのは難しいケースが多いです。