仕事を選ぶための軸は人によって違います。ただその軸の持ち方ひとつで就職できるかが大きく変わってきます。
就職先を選ぶ際の考え方の一つとして、『できること(can)』『やりたいこと(will)』『求められること(must)』の3つを意識するということがあります。
今回は、LGBT就活生、既卒・第二新卒など20代若手転職希望者のための、企業の選ぶ基準についてご紹介します。
仕事選びの軸は『できること・やりたいこと・求められること』
仕事選びの際に意識すべきこととして『できること・やりたいこと・求められること』という基準で考えるという方法があります。自分ができることと、自分がやりたいことというのは分かりやすいと思います。『求められること』というのは働く企業であったり、社会から求められることです。企業や社会から求められるということは、つまりこれをすることで収入が得られるということになります。
この『できること・やりたいこと・求められること』が重なる仕事をすると、自分の能力が最大限に発揮でき、収入もやりがいも得られるという考え方です。
就活生・既卒・第二新卒に大切なのは『やりたいこと』
就活生・既卒・第二新卒は基本的に『できること』というのはあまり多くありません。だからこそポテンシャル採用といわれることもあります。
将来、できることが増えて、企業が求めることをできるようになって価値を生み出せるかというのが採用基準といえます。
できること、があまり多くないからこそ、やりたいことというのが大切になります。自分のやりたいことのためであれば、多くの人は一生懸命打ち込め、結果的にできることが大きくなると考えられます。
企業の選考では、『当社に入社して、どんなことをやりたいですか?』『5年後、10年後にどんなことをやっていたいですか?』などの質問がされることが多いです。これはまさに、就活生や転職希望者のやりたいこと、を聞いてポテンシャルをはかっているのです。
やりたいことは、どんなことでもいいですが、やはり仕事に関係していることの方がいいです。企業から『求められること』とクロスしやすいです。
LGBT就活生や転職希望者が考えるべきポイント
LGBT就活生や既卒第二新卒の転職希望者も同じく『やりたいこと』というのが大切になります。
30代のキャリアのあるLGBT当事者が、自分のできることを明確にしたうえで、やりたいこととしてLGBTフレンドリーな環境で働きたいというのは、企業に理解される可能性は十分あります。
しかしLGBT就活生や若手の転職希望者は就職先に求めるものとして、LGBTフレンドリーであることとか、服装が自由であることなどを求めるというのは少し状況がことなります。『LGBTフレンドリーであるから』とか『ダイバーシティが進んでいて働きやすそう』というのは志望動機としてはとても弱いです。
自分のやりたいことを明確にすることが就職活動においてはとても重要になります。また自分のやりたいことを明確にするということが就活で必須といわれる自己分析の成果ともいえます。
就活や転職活動においては、この『できること・やりたいこと・求められること』を意識してみましょう。